かつて中国の代名詞だった「自転車の大群」。あの光景は今も健在、しかも…
しかし、あれ以上に凄まじいことになっているのが「車の大群」です。
通勤・帰宅の時間は、道路は一歩も進まないぐらい渋滞がひどいです。
北京や上海といった大都市を旅行するときは、その時間にタクシーやバスに乗るのは避けて、地下鉄で移動した方がいいです。
経済成長に沸き、所得が急増した中国人にとって、マイカーは憧れでありステータス
世界中の自動車メーカーも魅力的な市場と位置付け、旺盛に販売しています。
その結果、中国の自動車保有台数は、1億2089万台(中国国家統計局、2012年)にのぼり、アメリカに次いで世界第二位になりました。
しかし、ご存じの通り、これは大きな問題を引き起こしています。
ひとつは大気汚染で、その深刻さは連日ニュースで流れている通りです。
そして、ムチャクチャな交通渋滞。さらに、交通事故も急増しています。
交通事故は観光客も巻き込まれるおそれがあるので、注意が必要!
個人主義が強く、公共マナーが乏しい中国では、信号はあってないようなものです。
歩行者は赤信号だろうが道を渡ります。
そこに車が突っ込んでくる。事故が起こるのは当たり前なのです。
中国の交通事故死亡者数は、現在まで10年以上にわたって世界一です。
中国旅行を勧める立場からすると、少しでも改善してほしいと切に願うばかりです…
以上の理由もあって、大都市における移動は地下鉄をオススメします。
北京・天津・南京・上海・広州・深セン・仏山・瀋陽・成都、香港の10都市で地下鉄が走っています。
自動券売機で切符を買うのは日本と同じです。ただ、地下鉄もどの時間に乗っても人の大群です。
14億人が住む中国では、どこに行っても“人の洪水”は避けられないと思ってください。