中国で大人気の日本人女性、「蒼井そら」
AV女優の蒼井そらが中国で大人気という報道を目にしたことがあると思います。
その話は事実で、中国版Twitterである微博のフォロワーはなんと1500万人!!
巨大な影響力を持っているといえます。
それにしても、なぜAV女優という特殊な立場の彼女が、中国でこんなにも人気があるのでしょうか。右の写真は中国で大人気の蒼井そらさん。
(公式ページより)
まず彼女のファンのほとんどは、やはり若い男性です。表向き社会主義国である中国では、AVや風俗産業は禁止されています。
ただ、風俗街があるのは周知の事実ですし、AVもネットや海賊版で簡単に入手できます。とくに日本のAVは中国でも流通量が半端ではありません(海賊版なので、日本側の利益にはなっていませんが…)。
その中でも、蒼井そらは中華圏男性の好みにドストライクだったと考えられます。
そのひとつがロリ顔、つまり童顔(中国語も同じ)です。
優しく寄り添うようなイメージの日本人女性は中国人のドストライク?
中国で人気の女優やタレントに共通しているのは、パッチリした大きな目。しかも、スラリとしたスタイルと目の覚めるような美貌。これまではそんな人が代表的で、童顔はほとんどいませんでした。
中華圏では男も女もハッキリと主張することが普通なので、美貌はある種の“主張”といえます。
ただ、物事をハッキリ主張する中国人女性に、若干疲れている男性が多いのも事実です。そこで、おしとやかで男性に寄り添うイメージの日本人女性が人気になるのです。もしかしたら、童顔・ロリ顔はその反映であり、蒼井そら人気の理由のひとつと言えるかもしれません。
同様に童顔で人気が出た日本の女優では、古くは酒井法子がいます。彼女は童顔に加えてドラマでの清純なイメージが重なり、中華圏男性のハートを鷲掴みにしました。2009年に覚せい剤所持で逮捕されましたが、そのときも中華圏ではかなり大きなニュースとして報道されました。
こうした日本の流行に敏感なのが台湾
現在の台湾では、童顔・ロリ顔の中華タレント・アイドルはもはや珍しくなく、ここが発信源となり中華圏でもポピュラーな存在になっています。代表的なのがジョリン・ツァイ(蔡依林)。
1999年にデビューしたとき、クリッとした目、小動物のような表情が大人気となり、大ブレイクしました。とりわけ高校生・大学生たちに人気があったので、「少年キラー」(少男殺手)というあだ名が付いたほどです。彼女は歌もダンスもレベルが高いため息の長い活動を続けており、2014年から2015年にかけては、中華圏でも人気の高い安室奈美恵とのコラボを実現させています。
さて、話を蒼井そらに戻します。
彼女の人気のもうひとつ考えられる要素が「巨乳」(中国語も同じ)です。
胸の大きな女性が好きなのは、どの国の男性も同じですが、「ロリ顔+巨乳」という組み合わせがショッキングだったようです。これまでそういうパーツを持った芸能人は中華圏にはほとんどいませんでした。男性が大好きな大きな胸。それでいて主張しない、つまり男性の優位性を掻き立ててくれる存在。
かつ中華圏では探してもあまり見当たらないファンタジックな存在。だからこそ、蒼井そらがあんなにも人気があるのかなと思います。
もちろん専門的な研究やアンケートを取ったわけではないので、個人的な分析ですが。
最近では、中華圏でも「ロリ顔+巨乳」というタレントは登場しています。例えば、ヤオヤオの愛称で呼ばれている郭書瑤(グオ・シューヤオ)。胸を強調したオンラインゲームのCMが大ヒットし、「オタクキラー」(宅男殺手)と呼ばれました。
その表情は蒼井そらとかぶる部分が多く、中華圏の若い男性の好みが色濃く反映されています。