中国人とフレンドリーになれるもうひとつの方法は、彼らに人気のある日本のマンガやタレントを覚えておき、話題を提供することです。とくに若い世代は、私たちの想像以上に日本のマンガが大好きです。
まず、バスケットボールを題材にした『スラムダンク』(中国語名:灌籠高手)は、中国で社会現象を起こしたほど人気があります。このマンガをキッカケに中国のバスケット人口は激増し、海を越えてNBAで活躍する選手まで登場しました。
その他、『ONE PIECE』(航海王)や『ナルト』(火影忍者)などは大人気で、大規模なコスプレ大会では、これらのキャラクターの恰好をする若者が多いです。昔からある『ドラえもん』(多拉A夢)や『鉄腕アトム』(鉄臂阿童木)なども有名です。
また、中国で人気のある日本人タレントといえば、卓球の福原愛選手です。福原選手は中国スーパーリーグでも活躍していましたが、中国人コーチに卓球と中国語を習ったため、中国語が不自由なく話せます。可愛らしいルックスも中国人好みで大人気です。
年配の方は、高倉健が大好きです。文化大革命後でまだ娯楽が乏しかった1979年、高倉健が主演した『君よ憤怒の河を渉れ』が中国でも上映され、大ヒットしました。そのため、本作で共演した中野良子も好きという年配の中国人は結構います。世界的な映画監督であるチャン・イーモウ(張芸謀)監督も高倉健の大ファンで、自分の映画にぜひ出演してほしいと熱烈にオファーし、それが実って『単騎、千里を走る。』(2005年)が完成しました。この映画に高倉健は主演として出演しています。
こうした話題になったとき、夢中になって日本のことを話してくれる中国人に出会うと、こちらも嬉しくてジーンと来ます。日本のことを見直すいいキッカケにもなります。
※マンガの中国語タイトルに日本語の漢字をあてています