日本人にとって中国語は「簡単でもあるし、難しい言語」です。
簡単といえる部分は、漢字を使っていることです。中国の漢字は「簡体字」といって画数を減らしたもので日本の漢字と異なっていますが、大きく違うわけではありません。単語の意味は同じものもあるし、全く異なるものもあります。それでも、アメリカ人が中国語を学ぼうとするのと比べれば、当初のハードルはぐっと低いといえます。
その一方で難しい部分もあります。それは発音です。中国語の発音は、音の高低によって4つの「四声」にわかれますが、日本語にはこのような概念があまりないため、とても苦労します。日本人が話していることが、中国人が理解できないという場面がよくありますが、ほとんどが発音の問題です。
とはいえ、旅行だけなら一部の中国語だけ覚えて、通じなかったら紙に書いて見せればいいと思います。
覚えておくと便利な言葉は、
「ニーハオ」(こんにちは:朝でも夜でも大丈夫)。
「謝謝」(シェーシェー、ありがとう)。
「請問一下」(チンウェンイーシャー、ちょっとお尋ねします)。
「行」(シン、OKです)、「不行」(ブシン、だめです)。
「没問題」(メイウェンティー、問題ありません)、「有問題」(ヨゥウェンティー、問題あります)。
「要」(ヤオ、いります)、「不要」(ブーヤオ、いらないよ)。
「多少銭?」(ドーシャオチェン?、いくらですか)。
「結帳」(ジェジャン、お会計をお願いします)、「請打包」(チンダーバオ、食べ残しを包んでください)など。
「請」(チン)を頭につけると丁寧語になります。「打包」でも問題ありませんが、「請打包」の方がより丁寧というわけです。
また、注意点としては、中国語では外来語も漢字で表記します。タクシーの運転手に「シャングリラホテルに行ってください」と伝えたいとき、漢字表記を知らないと伝わらないときもあります。この場合は「香格里拉飯店」と表記します。念のため、音声が出る電子手帳があると安心できると思います。
※文字化けを防ぐため、ここでは簡体字ではなく、日本の漢字を使いました。