以前「中華料理の魅力」という記事でもご紹介しましたが、中国旅行の醍醐味のひとつが本場の中華料理です。
日本にある中華料理は、日本人に合わせて若干薄味になっていますが、本場のものは油も醤油も濃厚です。それだけパンチも利いており、満足感を味わうことができるでしょう。中華料理は世界三大料理のひとつと言われています。
しかし、広大な国土の中国では地域によって料理の味付けも大きく異なります。大別すると北京料理・四川料理・広東料理・上海料理の4種類に分かれます。
北京料理は北京ダック、水餃子、ジャージャー麺などで、味が濃く塩辛いのが特徴です。北京には海がないので、魚料理は川魚になりますが、慣れない日本人には口に合わないかもしれません。
四川料理は、麻婆豆腐、エビチリ、唐辛子入りめん、火鍋などで、香辛料を使った辛い料理が多いです。唐辛子で真っ赤になった火鍋スープなどは、初めての人はびっくりするでしょう。
広東料理は、ふかひれスープ、シュウマイ、チャーシュー、エビギョウザなどで、薄味で素材のうま味を生かすのが特徴です。
上海料理は、八宝菜、小籠包、上海ガニの蒸しガニなどです。甘味が濃い料理が多いです。(ちなみに筆者は上海出身で、上海料理には目がないくらい好きです。)
なお中華料理には、必ずお茶がいっしょに出てきます。プーアル茶、烏龍茶、菊花茶、ジャスミン茶など、お茶の種類も豊富です。実はお茶には重要な役割があります。
中華料理はどの地域のものも油が大量に使われています。それをお茶がリセットしてくれるのです。
逆に、お茶を飲まないで食べ続けると、体の調子を崩すので注意が必要です。お茶と言っても本場の物はとても熱いので飲む時は注意して下さい。
高級レストランだけでなく、普通のレストランや屋台ですら、高レベルの中華料理を食べることができます。まさに食通の国ならではです。ただ、屋台などでは衛生に用心してください。その当たり中国人は慣れていて、店のコップでも一度はティッシュでふいてから使います。
また、中華料理は盛り付けがゴージャスなので、食べきれないことがあります。そのときは店員に「請打包」(チンダーバオ)と言えば、持ち帰れるように包んでくれます。中国では持ち帰って食べることは普通のことなので、レストランでも恥ずかしいことではありません。