中国バスケブームの火付け役『スラムダンク』

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中国で盛んなスポーツといえば卓球が思いつきますが、この他にサッカーとバスケットボールも人気があり「中国三大スポーツ」と呼ばれています。中でもバスケットボールは、姚明(ヤオミン)のようにNBAで活躍する選手もいるため、世界からも注目されています。

このバスケットボールのブーム作りにひと役買ったのが、
なんと日本のマンガ『スラムダンク』(井上雄彦)なのです!!

たしかに中国は元々バスケットボールが強い国です。北方には180cm以上の長身の人も多く、アジア選手権では15回も優勝するほどアジアでは無敵の存在でした。とはいえ、一般の人がバスケをするという習慣はほとんどなかったので、やはり『スラムダンク』の登場によって、環境が激変したといえます。

『スラムダンク』の中国語タイトルは『灌籠高手(ガンランガオショウ)』。最初に海賊版コミックが出回り、1996年にはテレビ放映が始まり人気が爆発します。
当時の中国バスケブームは、それはもう凄まじいものでした。中国全土の中学・高校・大学では、バスケに夢中になる若者たちが激増。どのバスケットコートにも人がいない日はないほどでした。

関連グッズも飛ぶように売れました。このブームに引っ張られるように女子バスケも盛んになり、中国のバスケットボール人口は爆発的に拡大したのです。

この現象は、『キャプテン翼』によってサッカー人口が激増したのとほぼ同じです。

もし中国人の若者と話す機会があるなら、『スラムダンク』を話題に出してみるといいでしょう。皆、目を輝かせながら夢中で話に食いついてくるでしょう。中国でも大人気のキャラクター「流川楓(るかわ かえで、リューチュアン・フォン)」を話題にしてくる人もいるかもしれません。

このバスケブームと同じタイミングで、1995年に「中国プロバスケットボールリーグ(CBA)」がスタート。開始時は8チーム、今では18チームで行われています。2002年に姚明(ヤオミン)がNBAに渡り大活躍したことから、その後中国プロリーグからNBAに渡る選手が増えました。『スラムダンク』を見てバスケットを始めた、そのままプロにまでなった、そのような選手は中国には無数にいます。

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「バスケットはお好きですか?」
この一言から桜木花道のバスケット人生がはじまった!

問題児といわれる高校生が、バスケットを通じて成長していく過程を描いた超人気シリーズの完全版。

中国プロバスケットボールリーグの主な加盟チームをご紹介

北京ダックス、吉林ノースイーストタイガース、遼寧ダイナソアス、天津ゴールデンライオンズ、山東ライオンズ、青島イーグルス、山西ドラゴンズ、新疆フライングタイガース、広東サザンタイガース、上海シャークスなどです。

それにしても、名物料理から名付けた北京ダックスはユニークな名前です。上海シャークスは姚明(ヤオミン)の出身地・上海に本拠地があり、彼がNBAに渡る前に在籍していたチームです。そして、広東サザンタイガースは最多のリーグ優勝を誇る競合チームです。これらプロチームがある都市は、とりわけバスケが盛んと考えてよいでしょう。

バスケ人口が多いこともあり、中国代表チームの国際的な活躍も期待されています。しかし、アジアでは無敵の中国でさえ、オリンピックではまだまだ。自国開催となった2008年北京オリンピックでは8位に終わり、2012年ロンドンオリンピックでは1勝もできませんでした。やはり欧米との差は依然かなりあります。

いずれにしても『スラムダンク』がキッカケになって、日本を好きになったり、日本に留学に来る中国人がかなりいることを覚えておいてください。必ずしも、「中国人=反日」ではないのです!

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