中国における言葉と民族の違い

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私たち外国人が学習する中国語は「普通語」(プートンファ)と呼ばれるもので、これを覚えておけば、中国本土、香港、台湾、シンガポールでも通じ標準語と呼ばれています。

国土が広大な中国は言語も多様で、それぞれの方言で話しては意思疎通ができません。そこで、中華人民共和国が建国されたときに、北京語をベースにした「普通語」という共通語を作りました。つまり人工言語なのです。中国政府はこの普通語を普及させるため、義務教育を普通語で行っています。その成果により、若い世代はほとんど普通語を話すことができます。

中国には大別して七大方言があります。「北京語」は普通語のベースになったもので、北京・重慶・西安・南京・東北部などで最も多く話されています。

「上海語」は中国では二番目に多く話されています。「広東語」は広東省や香港で話されていますが、香港がずっと広東語を公用語にしていたこともあり、独自性が強いです。香港スターは今でも広東語で演じています。「福建語・台湾語」は福建省や台湾などで話されています。「湖南語」は主に長沙で話されています。毛沢東の母語です。「客家」は漢民族の一派である客家が話す特有の方言です。最近は衰退傾向にあるようです。「江西語」は七大方言で最も少なく、江西省などで話されています。

なお、以上の七大方言はあくまで漢民族の話です。漢民族だけでこれだけの方言があり、それぞれでは意思疎通できないのです。ちょっと日本人にはイメージしづらいスケールです。

さらに、このほかに少数民族がおり、それぞれの言葉を話しています。中国の民族構成は、漢民族が92%と圧倒的多数です。それ以外は少数民族になりますが、55もいるのです。例を挙げれば、北朝鮮国境近くに多い朝鮮族、シルクロードに多いウイグル族やタタール族、その他チベット族、モンゴル族、チワン族などがいます。漢民族と少数民族はしばしば衝突することがあり、中国の多様性と同時に、諸問題を浮き彫りにしています。

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