言葉の響きがおもしろい「アイヤー」!
ジャッキー・チェンが出演するカンフー映画や、香港映画を見ていると、困った場面で「アイヤー」とよく言っています。
この「アイヤー」は感嘆詞のひとつで、実際に中国人はよく言っています。
日本語の漢字にはありませんが、「哎呀」と書きます。
驚いたり、意外に思ったりするときに発する言葉です。
「アイヨー」(哎哟)と言うときもあり、意味はほぼ同じです。
中国人のリアクションで、よく使われる言葉を紹介
まずは「フェイチャン」(非常)。「とても、very」の意味です。
中国人は誇張した表現が大好きなので、よく使います。笑
「フェイチャン ハオ!」(非常好!、とてもいい!)、「フェイチャン ツォンミン!」(非常聡明!、君はとても頭がいいね!)、「フェイチャン ベン!」(非常笨!、とてもバカだ!)などなど。
好い表現にも、悪い表現にも使えます。
「すばらしい!」というときは、「好!」(ハオ!)で十分。
容姿をほめるときも、美味しい料理を食べたときも、成績がよかったときも、どんな場面でも使える便利な言葉です。
類似の言葉として、「真棒!」(ヂェンバン!)や「不錯!」(ブーツォ!)などもよく使います。
さて、「オーマイゴッド」に当たる言葉が、「ティエンナ!」(天哪!)。同じく「あぁ神よ!」という意味ですが、いろんな場面でよく使います。
例えば、テストの点数が悪かったときや、応援しているサッカーチームが負けたときなどにも「ティエンナ!」と言います。
似た表現に「ザオガオ!」(糟糕!、しまった!)があります。状況がひどく悪い、めちゃくちゃなときに用います。
また、「あの~、その~」に当たる言葉として、中国人はよく「ネィガ」(那个)という言葉を使っています。
「那个,他的名字哪? 那个,我忘记了!」(あの~彼の名前は何て言うんだっけ? あの~おぉ忘れてしまいました!」という感じです。
「ごめんなさい」は「対不起」(ドゥイブチー)がよく知られています。
中国語の初級テキストに必ず載っています。一方、「不好意思」(ブハオイース)という言葉も「ごめんなさい」の意味です。
この言葉は初級テキストには、載っていない場合がありますが、よく使われます。
現地に行って会話をしてみて、初めてわかることがある、その典型的な言葉です。
中国語にも若者が使って流行する言葉があります。
英語の「Cool」(かっこいい)から派生した「酷!」(クー!)です。
「酷」はもともとの意味は、「残酷だ、むごい」という意味しかなかったのですが、音が「Cool」に似ているということで、若者がよく使うようになり、今では「かっこいい」という意味もあります。
日本の若者言葉もさっぱりわからないほど多種多様ですが、中国語も同じです。
とくに最近はネットスラングも多く、中国人でさえ、年齢が高いと意味不明という始末。
当然辞書にも載っていないので、困ってしまうこともあります。
最後にオマケ
よくマンガに登場する中国人が話す「~アルよ」は、中国語にはないのでご注意ください。
もちろん中国人もそんな話し方はしません。
あの表現は諸説があってルーツは定かではありませんが、芸人のゼンジー北京さんや、石ノ森章太郎の『サイボーグ009』などで使われたことがキッカケで、今日のように普及したようです。