中国人も知らない!? 奥地に眠る中国の秘境・観光地

中国には、まだまだ秘境が隠されている

①敦煌の莫高窟 – 甘粛省

比較的有名だけど場所が遠いため、実際にはあまり旅行されていない世界遺産が、敦煌の莫高窟(ばっこうくつ、甘粛省)です。敦煌は、中国人でさえ遥か西にある辺境と思っています。笑

旅行する人は、かなり限られているのは間違いありません。しかし、歴史的には重要な意味を持っており、訪れて損することはありません。

中国のかつての都・西安。日本から出ているツアー旅行は、たいていここで終わります。

敦煌はさらにそこからずっと西。かつて西域と呼ばれ、シルクロードの拠点となった都市です。世界遺産に登録されているのは、1,600mもある断崖に掘られた600あまりの洞窟。

さらに、その中にある2400余りの仏像たちです。一面に壁画が描かれ、総面積は45,000平方メートルになります。よく探せば、日本でもツアーを実施している旅行会社があるので、ぜひ多くの人に行ってほしい名所です。

②三孔(曲阜の孔廟、孔林、孔府) – 山東省

一方、アクセスしやすいわりに日本人にはあまり知られていない世界遺産が、「曲阜の孔廟、孔林、孔府」(山東省)です。曲阜というのは、儒学の開祖である孔子が生まれた地です。

孔子は、春秋時代の紀元前552年に魯国・曲阜で生まれました。ここで多くの弟子を育て、彼の思想は弟子たちによって『論語』としてまとめられたことは有名です。

曲阜市には、今も孔子ゆかりの名所が残っています。中でも、孔子の神霊を祭っている「孔廟」は、中国三大宮廷建築のひとつに数えられています。

「孔府」は、孔子の直系の子孫が代々住んでいた場所。「孔林」は、孔子及びその子孫の墓で200ヘクタールを越える広大さです。東洋思想のふるさとを訪ねるのは、とても貴重な体験になるでしょう。

③紅河ハニ棚田 – 雲南省

さて、2013年に登録されたばかりなので、中国人でさえ知らない人が多い世界遺産があります。
それが「紅河ハニ棚田」(雲南省紅河ハニ族イ族自治州)。

まだ観光地化されておらず、現地に行くためにはバスを乗り継ぐ必要があります。

よほど中国旅行に慣れた人でないと、たどり着くのは難しいでしょう。しかし、その困難を乗り越えてでも、見る価値のある世界遺産です。棚田といっても、日本のものとは比較にならない広大さなのです。

少数民族のひとつであるハニ族が、何代にもわたって開拓を重ねていった結果、広大になった棚田。
夕暮れ時、夕日が棚田に反射される風景は、一生の想い出になるはずです。もう少しアクセスが便利になることを期待しています。

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