鉄道ファンの方にもってこいの旅行ができる国、それが中国です。
中国の広大な場所を鉄道を使って移動することが可能です。
最近は中国の国内を飛行機を使って移動する方が増えてきましたが、地元の方にとって、少し離れた自分の実家や、離れた場所に旅行に行くことになったら、真っ先に考える移動手段は鉄道です。
日本から切符の予約をして、鉄道の旅を考えることもできますが、中国語が少し出来たり、中国旅行が初めてでない方であれば、現地で切符を調達して旅行するのもいいかもしれません。
そちらのほうが、安く、そして確実に列車のチケットを手に入れることができます。
列車のチケットは、街の中にある代理店などで購入することができます。
「火票」と書かれていれば、それが列車のチケット売り場であることを意味しています。
最近では、列車のチケットのダフ屋を取り締まるため、チケット購入の際にパスポート提示が不可欠となっています。
しかし、パスポートを提示して、自分のほしい時間帯の列車と行き先、そして、旅行の日付を紙に書いて提出すると、中国語を話せない方であっても 、簡単にチケットを購入することができます。
列車には、いくつかの座席の種類があります。
1つは「硬座」と呼ばれる座席で、2,3時間の旅行の際には、この座席で十分に移動ができる、もっとも安いチケットです。
また、腰に自信のない方や、ゆっくりと座って旅行を楽しみたい方であれば、その上のランクの「軟座」のチケットを購入することをお勧めします。少しクッションの良い座席ですから、楽に移動することができますが、チケットは少し割高料金になります。
長距離の旅行になると、ベットを予約することができます。つまり、日本の寝台列車になるわけです。このベッドにも「硬ベッド」と「軟ベッド」があり、「硬ベッド」ですと3段ベッド、「軟ベッド」ですと、2段ベッドの作りになっています。
購入の際には、ベッドの一番下は出来るだけ避けたほうがいいです。
ベッドの下部分は、チケットが安いですが、多くの方のソファーになることがあります。トイレに行って戻ってきた際に、知らない人が自分のベッドに座って話しているということもあるからです。
プライベートをしっかり守りたいのであれば、金額を少しでも出して、上のベッドを取りたいものです。
また、座席に座っての旅は、中国の方と触れ合うとてもよい機会になります。基本的に中国の方は人懐っこく親切ですから、彼らとすぐに友達になることができます。
こちらが外国人であることが分かると、自分の持っている果物を食べるように勧めてくれたり、お菓子のおすそ分けをくれたりもします。