【洛陽】~『三国志』ファン憧れの古都~

「洛陽」(河南省)と聞いて胸をワクワクさせる人は、きっと『三国志』のファンでしょう。『三国志』の後漢時代の都であり、群雄たちはみな洛陽を目指して闘いを繰り広げていました。有力武将の一人である董卓が洛陽を焼き払い、むりやり長安に遷都したシーンは、『三国志』前半における重要なシーンです。

この洛陽は、数多くの王朝の都として栄えました。最初に都にした王朝は東周(紀元前8世紀)で、当時は「洛邑」と呼ばれていました。その後、後漢(1~2世紀)・魏(3世紀)・西晋(3~4世紀)・北魏(4~6世紀)などの都となりました。

これらの王朝の中で注目すべきは北魏です。この北魏は異民族(鮮卑族)の王朝でした。この時代は南北朝時代(5~6世紀)といい、漢民族は南方に追いやられ長く苦戦していた時期です。

北魏は仏教を篤く信仰し、巨大な石窟寺院を数多く作りました。

なかでも「龍門石窟」は、荘厳な姿を今に残しており、2000年に世界遺産に登録されました。その迫力は素晴らしく、洛陽を観光したら絶対に訪れるべきスポットです。

その他、オススメの観光スポットは「白馬寺」。後漢の頃に建てられた寺院で、中国の寺院としては文献で確認できる最古のものになります。

仏教に熱心だった北魏も大切に保護していました。『三国志』ゆかりのスポットとして「関林廟」があります。あの関羽の衣冠が埋められています。関羽を祀る関帝廟は、中国はもとより、横浜など世界各地にありますが、この洛陽のものが最初とされています。

また、唐代の詩人・白居易の墓である「白園」もあります。代表作「長恨歌」はとくに有名です。白園入口の階段を上がったところには香山寺があり、ここには中華民国総統・蒋介石の別荘もあります。古代から近代までの遺跡・名所が豊富にあるのが洛陽の魅力です。

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