上海には、上海浦東(シャンハイプートン)国際空港と上海虹橋(シャンハイホンチャオ)国際空港の二つの空港があります。この二つの違いを知っておかないと、現地で慌てますので、一般知識として知っておいた方がいいです。
上海浦東国際空港は、上海市浦東新区にある国際空港です。中国東方航空、上海航空、中国国際航空のハブ空港であり、国内外48の航空会社が乗入れ、海外73都市、国内62都市を結んでいます。
上海浦東国際空港が開港されたことにより、上海虹橋国際空港は国内線専用空港になりました。
しかし、ややこしいことに、羽田線は上海虹橋国際空港に到着するのです。仮に、現地の知人が迎えに来てくれる場合、シッカリ到着する空港を伝えておかないと「海外から来る旅客は上海浦東国際空港に到着するもの」と思い込んでいるため、大変なことになります。近年は、羽田空港から国際線を利用する人は激増していますので、この当たりのチェックは確実にしておいてください。
上海虹橋国際空港は、1907年に軍用空港として開港、1963年に民間利用を開始した歴史ある空港です。市街地から15kmの立地にあるため、とても便利です。ただ、中国の経済成長によって航空需要が激増するなか、市街地から近すぎるために拡張できない事情を抱えていました。
そこで、国際線専用の新空港・上海浦東国際空港を建設し、1999年に開港したというわけです。
上海浦東国際空港は、市街地から30km程の距離にありますが、世界で初めて実用化されたリニアモーターカーによって8分程度で到着できます。
なお、両空港とも無線LANによるインターネット接続サービスが無料で提供されていますが、中国では検閲が当たり前のように行われているので、内容には注意が必要です。