たいていの若者が知っているオススメの中華ドラマ『流星花園(りゅうせいはなぞの』

画像は百度百科より

ちょっと古いですが、知っておいて損はないドラマを紹介します。それが『流星花園』(りゅうせい はなぞの)。

日本とも大いに関係があるんですよ。なぜなら原作は、少女マンガの名作『花より男子』(神尾葉子)だからです。

花より男子 – 神尾葉子

名門家庭の子弟が入学する高校に、庶民の娘である主人公・牧野つくしが入学。

ところが、学校はF4(エフフォー)という実力者の男子4人組(道明寺 司、花沢 類、西門総二郎、美作あきら)に牛耳られていました。

F4に目を付けられた主人公は、学校中からイジメのターゲットにされますが、持ち前のエネルギーでそれに対峙していきます。そのうちF4のリーダー道明寺が主人公のことを好きになってしまい…

様々なドタバタが繰り広げられる恋愛マンガです。1992年から2004年まで、長期に渡って『マーガレット』(集英社)に連載され、単行本全37巻が発行されました。

そして2001年、台湾でドラマ化されたのが『流星花園』です。

舞台が高校から大学になったこと以外は、原作のストーリーをほぼ踏襲。

台湾で爆発的な人気になったことを機に、香港や中国にも飛び火して、中華圏では巨大な知名度を誇っています。中華圏の若い人に聞いてみれば、たいていの人は「見たことがある」というでしょう。

それほど有名です。2003年に日本にも逆輸入され、原作ファンなどを中心に人気が出ました

2005年に井上真央が主演してドラマ化されましたが、本作の影響があると思われます。

このドラマに主演した徐煕媛(バービィー・スー)は大ブレイクし、その後女優、司会者として大活躍しています。

写真は「徐煕媛」。百度百科より。

また、F4として登場した男子4人組は、そのままF4(エフ スー)というユニットを組み、ドラマを超えて芸能活動を展開しました。

F4のメンバーは、言承旭(ジェリー・イェン)、呉建豪(ヴァネス・ウー)、朱孝天(ケン・チュウ)、周渝民(ヴィック・チョウ)。
写真は「F4」。百度百科より。

2008年には、日本武道館を含む大型ツアーも成功させており、大きな成功を収めました。

メンバーのうち数人は、芸能事務所との契約が切れたこともあって、異なる事務所になっていますが、現在においてもF4として4人で活動を続けています。

さて、日本ではまったく知名度がないのですが、実は中国版『花より男子』もあるのです。

『一起来看流星雨』というタイトルで、2009年に放送されました。全36話。主人公を演じたのは、鄭爽(ジェン・シュアン)。F4役は張翰(ジャン・ハン)、俞灏明(ユー・ハオミン)、魏晨(ウェイ・チェン)、朱梓骁(ジュー・ズーシャオ)。

中国でも『流星花園』の影響は大きかったので、キャストや制作者たちのプレッシャーは相当なものだったと思いますが、それなりの評価は得たようです。ただ、日本に輸入されるまでにはならないでしょうね。

ついでに言うと、2009年に韓国でもドラマ化されています。

整理しますと、『花より男子』は、日本でアニメ化、テレビドラマ化、2度の映画化。台湾、中国、韓国でドラマ化を果たしたわけです。こうしたこともあり原作の売上も巨大で、約6000万部の売上を達成

日本で一番売れた少女マンガとして金字塔を打ち立てました。アジア各国で受け入れられたことを考えると、学園ドラマ、恋愛ドラマとしてなんらかの共通性があるのかもしれませんね。

そうした観点で見比べてみるのも楽しいですよ。

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